TeX Liveをポータブル化して持ち歩く
2017/03/21
こんにちは、お久しぶりです。
実は、出先のパソコンでMarkdown文書をPDF出力する必要が出てきたわけです。
Pandocでの出力を試みました。Pandoc自体は単一のexeファイルですから、持ち運び可能です。
しかし、PandocでMarkdown→PDF変換する場合、内部でLaTeX(日本語の場合LuaLaTeX)を使用しているため、Pandocだけ持って行っても使えないということになります。というわけで、LaTeXをポータブル化して持ち歩いてみましょう。
今回は、TeX Liveを使います。
必要なもの
インストーラーは、オンライン版(EXE,ZIP)とオフライン版(ISO)があるようです。(ISOだと、光学メディアに一旦焼くか、仮想ドライブにマウントする必要があります。)
手順
インストールする
インストーラーを起動します。EXE版は、インストーラーを起動し、Custom installモードで進めてください。ZIP版,ISO版の場合は、install-tl-advanced.batを起動してください。(ISO版の場合、自動実行に従うと、通常版のインストーラーが起動してしまいます。)
この画面まで来たら、「可搬設定」を「はい」にしてください。そして、「TEXDIR(TeX主幹ディレクトリ)」をインストールしたい場所に変えてください。そして、「TeX Liveの導入」を選択すれば、インストールが始まります。
インストール完了
インストールが完了すると、以下の画面になります。
これにてインストール完了ですが、実は、スタートメニューにTeX Liveが追加されてしまいます。削除しましょう。
- %programdata%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\
- %appdata%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\
のいずれかにあるはずですので、削除してください。
使い方
基本的にポータブル版はパスが通っていませんので、そのままではコマンドラインから直接呼び出すことはできません。
かといって、環境変数に追加しているようではポータブル版ではないので、そのまま使えるようにしたいと思います。
\texlive\20xx\tlpkg\installer\tl-cmd.bat
を開くと、パスが通った状態でコマンドプロンプトが起動します。ここでpandocを叩けば、LuaLaTeXが利用可能な状態ですので、MarkdownからPDFへの変換が行えると思います。
インストール方法と使い方は以上となります。
それではノシノシ