夜中に顎が外れてしまった場合の対処法
2020/04/18
皆様、ご無沙汰しておりました。
書こう書こうと思っていたのですが、本業の方が忙しく、なかなか時間が確保できませんでした。
さて、今回は、私の身に起こった、ちょっとした悲劇について書いておきたいと思います。
突然、顎が外れた
ある日の夜中、おおきなあくびをしたところ、顎が外れてしまいました。
バキっと外れたわけではなく、大きく口をあけたあと、閉じようと思ったら、閉じれなくなった感じです。
顎が外れたのはこれが初めてだったので、対処に困りました。いろいろ試してみましたが、どうやっても戻りません。
先に結論
とりあえず顎が外れた人は
- 頑張ってもはまらない時ははまらない
- 歯科もしくは口腔外科へ
- いざとなったら救急車でも仕方ない
ということでいいみたいです。
以下、私が試したことを時系列順に書いていきます。
とりあえずGoogleで検索
まず、Googleで「顎 外れた」で検索です。
歯科医師オススメの顎の戻し方とか出てきましたが、なかなかうまくいきません。力を入れてやればできそうな気もしますが、怖くてできません。
そして、ちょくちょく目に入る「救急車」の文字。
しかし、顎ごときで救急車を呼んでいいのか…
#7119 救急相談センターに相談
とりあえず、各地の消防署が運営している、救急相談センターに電話します。#7119です。
顎が外れていることを伝えました。スタッフはすごく無愛想で不親切でした。
近くの病院を紹介するので、自分で電話して、顎が治せるか確認の上、自力で行ってくださいとのこと。
自動音声に切り替わり、近くの救急病院を何件か紹介してくれます。
しかし、顎が外れてうまくしゃべれないうえ、地味に痛いのに無理して電話する羽目になります。
「顎が外れちゃいました」って言おうとしても「あほははふへはいはひは」としか言えません。
察しのいい受付の方だと、「ああ、顎が外れたのね」と取り合ってくれるのですが、ひどい場合だと「はい?」をひたすら連呼してきます。
相手も悪気はないのでしょうが、顎が外れて焦っている状況でそれをやられると心底腹が立ちます。
全部の病院に電話してみましたが、どこも、「顎を治せる先生はいません」と断られてしまします。
その中で一軒だけ、「ご自身で電話して回っているんですか!?辛いでしょうから、救急車を呼んでしまっていいと思いますよ。」と教えてくれた病院がありました。
しかし、さすがに、顎ごときで救急車を…と気が引けてしまいました。
もう一度#7119へ
全部だめだったので、もう一度#7119へ電話してみました。
顎がはずれたこと、先ほども電話して病院を紹介されたこと、どの病院もダメだったことを伝えました。
「少々お待ちください。」と過去のやり取りを確認している模様。どうせ、また病院の紹介だろうと思っていましたが…
「もうすでに一時間以上たっていますので、救急車を呼んでください。この電話を切った後、ご自身で119番してください。」
とのことでした。
119番で救急車を呼ぶ
119番に電話をしました。「救急です。顎が外れて戻りません」と何とか伝えます。
住所を聞かれるので、伝えます。間違いのないように何度か聞き返されました。
「すぐに出動します。家でお待ちください。」とのこと。
ここで大事なのは、携帯電話のマナーモードを解除して、電話を受けれるようにすることです。
5分後くらいに電話がかかってきました。救急隊員の方からの電話です。
場所の確認や、自分で歩けるか等の確認がありました。また、保険証とお薬手帳が用意できるのであれば持ってきてください、とのことでした。
車内では、まず保険証とお薬手帳を渡し、それをもとにカルテのようなものを書いていました。
また、体温と血圧を測定していました。関係ないとは思いますが。
そして、何があったかの確認があったので
・顎が外れたこと
・相談センターに病院を紹介されたが、どこもダメだったこと
・もう一度相談したら救急車を呼ぶよう指示があったこと
を伝えました。
その後、受け入れ先の病院を探します。重複するとよくないので、通話履歴を参考に先ほど電話した病院は除外されました。
すでに電話した病院名がメモしてあれば探す手間が省けてよかったなと思います。
しかし、いくら救急隊からの要請といっても、顎を治せる先生はなかなか見つかりません。
結局、5件くらい電話をして、隣町の大学病院でやっと受け入れOKが出ました。
専門の先生ではないので、治せない可能性もあるけど、とのことでした。
この頃には、顎が外れて3時間くらい経過していました。痛みがどんどん増してきて、そろそろいい加減にしてくれ、という気持ちでした。
救急病院にて
病院についてすぐ救急外来の部屋へ案内されました。
看護師や先生と救急隊が情報交換した後、すぐに治療になります。
先生は「リラックスしてね~~」と緩い雰囲気でした。
口の中に手を突っ込み、顎を下に引っ張りながら動かすようにして顎を戻していきました。
口を小さく開け閉めするよう指示がありました。ちょっとふるえてしまいましたが、確かに開け閉めできます。
しかし、顎は違和感だらけで、かみ合わせもうまく合いませんでした。違和感はものすごいですが、しゃべることは問題なくできます。
念のため、レントゲンを撮影しました。レントゲンを見る限りでは、問題なく正しい位置に戻っていました。
この頃には、顎の違和感やかみ合わせの悪さはほとんど戻っていました。
そして、
・しばらくは口を大きく開けないこと
・なるべく早めに歯科か口腔外科を受診し、顎に問題がないことを確認してもらうこと
の指示を受けました。
診断後は、そのまま会計に通されました。
おおよそ8000円でした。うち半額が顎の治療とレントゲン、のこり半額が夜間救急診療の金額でした。
手持ちがなかったので、クレジットカードが使えて助かりました。
そして、タクシーを手配してもらい、自宅へ戻りました。
翌日、歯科医を受診
近所の歯科医を受診しました。口腔外科出身の先生だったらしく、診察はスムーズに進みました。
問診と触診があり、顎の骨をさわった状態で口を開けたり閉めたりし、顎の骨に異常がないことを確認しました。
そこでも
・2週間程度は口を大きく開けないこと
・違和感が出たらすぐ再受診すること
を念押しされました。
また、このままであれば、外れやすくなったり顎関節症になることは少ないけれども
回復までの間に口を大きく開けて何度も外れると、外れる癖がついてしまって慢性化してしまうとのことでした。
まとめ
・顎が外れる=あごの骨の脱臼
・自分での治療は難しい
・昼間なら歯科か口腔外科を受診
・夜中ならば、戻らなければ救急車を使ってよい
・慢性化しないよう暫くのあいだ大きく口を開けない
以上!
Googleで検索しても情報が少なかったので、同じような経験をした方の役に立てれば、という思いで書いております。
それでは。